太陽光モジュールのホットスポット

今日は太陽光発電所の月次点検に出向きました。
太陽光モジュールのサーモグラフィによる点検をしたかったので発電量の大きな時間帯を選びました。
望んではいなかったがいきなりホットスポットが出現した。

近づいて測定すると

一つのセルだけ６５℃もあります。他のセルは３５～４０℃くらいです。
パネルの裏面を点検すると

少し変色しています。
点検してゆくとそんなスポットが次々と見つかりました。

合計６箇所もありました。
ホットスポットの箇所はいずれも最下段のパネルの一番下のセルです。しかも、草が伸びその陰となるところばかりです。

草をなぎ倒してしばらくして温度を計測すると平常値まで下がりました。
原因はセルにかかった草の影でした。影になればバイパスダイオードが動作し電流が０となり温度はあがらないはず・・・と思ってましたが実はそうばかりでは無いようです。メーカーにも確認しましたが影の面積が小さい場合はこのような現象はありうるとのことでした。

お客様には草刈りをしていただくようお願いしたところ、今日の午後から作業を開始していただきました。
今回は致命的な問題ではなかったが、太陽光パネルの点検にはサーモグラフィが必須ということが認識できました。
但し、今日のようになるべく出力が大きいときがホットスポットがわかりやすいと思いました。今後も定期的にサーモグラフィでの測定を行なっていこうと思います。

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