今朝は早朝・・・といっても7時過ぎですが、お客様より電話がありました。
「今朝、事務所へ来たが停電している。工場の動力も止まっている。」とのこと・・・
高圧メガーやGR試験器、発電機など点検資材を準備し、お客様の工場へ出動です。
10分ほどのところなので、電話を受けてから2,30分で現場到着しました。
①受電のPASはAOGです。開放しています。ヒューズは飛んでいません。
②GRを確認すると、動作表示が出ています。GR動作によりAOGがトリップしたようです。
③受電ケーブル、キュービクル内高圧機器のメガー測定実施。いずれも4000MΩ以上で良好です。
④GR動作原因となった痕跡がないか目視点検実施。第1柱周り、ヘビや鳥、飛散物、蔓などなし。キュービクル内の目視点検では高圧機器など特異異常なし。おっと・・・・キュービクルの床に・・・・な・に・か・が・・・

拡大すると

ヘビです。小さな・・・。キュービクル内に潜り込んだヘビが高圧に触れ、地絡→GR動作→AOGトリップ→停電。という推測が出来ます。原因はこれに間違いないでしょう。
外へ取り出すと

体長80cmくらい。まだ生まれたばかりかもしれません。ヘビの体表の模様を見るとちょっと色が白っぽいですが、マムシの柄によく似ています。(汗)まだ硬直してません柔らかいです。高圧に引っ掛かったのは今朝かもしれません。
侵入経路を調べました。

チャンネルベースには隙間はありません。扉側の下側の受け部に小さなスリットがあります。
これくらいなら小さなヘビなら侵入するかもしれません。

応急的にガムテープを貼って隙間を閉塞しました。
高圧GRの動作事故は原因不明が多いですが、今回はヘビが見つかったので原因が特定できてよかったです。機器の損傷もなく、復旧もスムーズに出来たので工場の操業前に受電完了し影響も最小限に済み、お客様も喜ばれていました。
今の季節はヘビの活動期なので注意が必要です。次回の点検では、他のキュービクルについても侵入路がないか注意して点検しようと思います。
しかし、このヘビ、マムシっぽいのでこれからの点検がとっと怖いです。親も近くにいるはずなので・・・・。
長靴の装備が必要です。
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