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SOG投入(爆発)による波及事故(事故事例)

所属する協会からの情報で、会員の管理する事業場での波及事故について紹介があった。

事故の概要は下記のようです。
① 受託先のお盆休み中に雷害と思われる停電が発生し、電力会社による強制再閉路により配電線は復旧した。
② 電力会社が襲雷後の巡視の中で当該受託先事業場のPAS開放を確認し、当該受託先に対して「(イ)当該事業場が停電していること、(ロ)原因調査の実施」について説明・依頼があった。
③ 受託先から連絡を受けた管理技術者は受託先事業場に出向し、PAS の開放と GR動作表示が出ていないことを確かめた。(SO表示機能のない地絡継電器)。
④ また、PASの外観に異常はなく、高圧一括絶縁測定を行ない問題ないと判断し、PASを投入したところ PAS が爆発し波及事故となった。

↓参考写真PAS(SOG)

20170916-1.jpeg

「え~っ、監視装置つけてないの?~」とか

「え~っ、SO表示がついてないの?~古う~っ」の突っ込みはさておき・・・・

現実的には、こんな事業所は数えきれないほどありますからかなり深刻な問題です。
この事例では、発生時期が盆休み中のようですから、結果論的には、もう少し余裕をもって慎重に対応できたかもしれませんが、当事者の対応は自分に置き換えて理解できます。

波及事故とならないためにはどんな対応を取るべきか考えてみました。

①PASはSO動作で開放と認識→PASの負荷側の短絡事故を疑う→負荷側の一括メガーだけでなく相間の絶縁を確認する。
②キュービクル内機器については、PFとかOCRがあるので、外観問題なければまず大丈夫と判断。
③キュービクル機器が問題なければ、短絡ケ所はPAS2次側からキュービクルの間が怪しくなります。
④目視でPASやVCT、ケーブルなどに異常があれば判断できますが、事例のように外観が異常なしの場合は、相間絶縁を測定するしかありません。
⑤相間の絶縁抵抗を測定するには、間に電力会社の電力量計用のVCTが付いているでVCTの切り離しが必要です。
この事例では、上の参考写真と同じでVCTはキュービクル内に取り付けられているので、昇柱しなくても切り離しは可能ですが、電力会社にお願いしなければなりません。・・・復旧にはかなり時間がかかります。
又、PASがVT内蔵の場合は、1相が短絡されているので判断が難しい時があるかもしれません。
⑥協会からの情報にも記載してありましたが、高圧事故の場合当事者は動転してしまうので、仲間の会員に相談したり応援を受けたりすることが大切と記載してありましたがもっともなことだと思いました。

事故をおこさないために・・・・・
この事故について仲間の管理技術者の方と、SOGの場合は、このような事故のリスクは考えられるので、お客様に早めの機器の更新など説明しておく必要があるね。とか
最近AOG形のPASの更新で、費用の関係でSOGに変更されれることが多々あるが、これもAOGなら全く心配ないので、こういった面でも説明が必要だねと話し合いました。

↓AOG形のPAS(参考写真)

20170906-2.jpeg

短絡事故はヒューズで保護します。
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コメント

[C842]

情報ありがとうございます。
VT内蔵のSOGが多くなっていますが、本体の短絡の判定方法は、内蔵VTの抵抗値を把握しておく位でしょうか?
  • 2017-09-16 13:24
  • でんきやさん
  • URL
  • 編集

[C843] 前項目の続き

まだ静かです。嵐の前のなんとかでしょうか。
前項の続きですが、その事業所はVCTはキュービクル内蔵で屋内です。夜11時頃TEL有、まだゴロゴロ
いっているなかでSOGのGRのターゲットがでている
のを確認、直ちにLBS開放後1次側のメガ測定した,
なんとすべて0.3MΩ→これでは投入できない。
雨も降っていたためあきらめて翌日朝出直し。
改めて測定したがたいして変わらず。K電に来てもらいVCTの結線をはずして測定。すると1次ケーブル~PGS2次側:R&S相は100MΩ以上あるがT相のみ
0.3MΩしかない。⇒直ちに1次ケーブルとPGSの結線をはずすとケーブルはすべて100MΩ以上あった。
以上によりPGSが壊れたと考え仮交換を行う。
すべて交換後メガを測定したらなんとか30MΩでた。
地上に降りたPGSを揺すったらざらざら音がした。
メーカー(三菱)いわく避雷器が壊れたかも?
VT内蔵ではなく無方向性です。
  • 2017-09-16 14:11
  • 夜更かし大魔王
  • URL
  • 編集

[C844] 短絡検知

私の地区ではURLの機器を使っています。

双興電機のSET-1000です。低圧側から測定できますので安全確実ですよ。

通常値を年次点検のたびに記録しておきます。今回のような事例ではすぐに異常が見つかると思います。

短絡線の外し忘れなども確実に検知できます。

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denkikanri3y

Author:denkikanri3y
サラリーマンを退職、電気管理技術者として独立開業。はや、ん年。このBlogでは、これまでの経験から電気管理技術者の実務などを紹介していきます。('07.02.10)
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