高圧ケーブルの取替
- 2017/12/20
- 20:40
今朝も氷点下の朝でしたが、天気が良かったので日中は比較的暖かかったです。
今日の作業は、夏に年次点検で異常が見つかった高圧受電ケーブルと合わせて構内第1柱PAS,避雷器の取り替えでした。
↓電力会社による接地取付とPAS一次側にて責任分界点の切り離し

雲ひとつない晴天です。
↓取替完了し、一括で交流絶縁耐力試験を行いました。

耐圧試験も問題なく、予定通り取替工事は完了しました。
今回のケーブルの異常はキュービクル内の端末テーピング部からの液体の染みだしです。
特異な事例だと思うので紹介します。
↓前回年次点検時の写真

今回撤去したケーブルを調査して原因を調べてみることにしました。

↑第1柱側のケーブルの端末です。
中相の電線接続部がぶらぶらでした。
↓テーピングを外してみると

圧着端子が効いておらず電線がすっぽり抜けてしまい、中から水が出てきました。
雨水が入ったのはどうもここのようです。
それよりも、電線の圧着が効いておらず受電していたことを考えるとゾッとしました。運よく高圧欠相事故や地絡事故が起きなかったのは奇跡的です。
さておいて
今度はキュービクル側の端末を調べてみました。

三叉管の中に水が溜まっていました。シールドの銅テープも錆びていました。ケーブル内部でも腐食していると思われます。
電柱の高いところで染みた雨水が、水圧でケーブル内部を流れ、キュービクル内の三叉管のテーピング部から滲み出したと思われます。
↓ケーブルの断面

CVケーブルの介在物に水が浸透して飽和状態で、立てると水がしたたり落ちる状態です。
このまま放置すれば、近いうちに必ず、圧着部の電線外れによる高圧欠相事故や端末部の高圧地絡事故が発生したと思われます。
又、ケーブルシース内の吸水、吸湿による銅テープの腐食・破断、放電、又、絶縁物の水トリー劣化などにより絶縁耐力の低下から絶縁破壊につながり重大事故の恐れがありました。
お客様には現物を見ていただき、事故発生前に設備更新を行ったことにより事故の未然防止ができたことを説明しました。お客様も良いタイミングで設備更新できたと喜ばれていました。
前回の年次点検時の天候は雨で、絶縁抵抗測定値による決定的な判定はできなかったが、目視点検により異常を見つけることができたのは良かったと思います。
今日の作業は、夏に年次点検で異常が見つかった高圧受電ケーブルと合わせて構内第1柱PAS,避雷器の取り替えでした。
↓電力会社による接地取付とPAS一次側にて責任分界点の切り離し

雲ひとつない晴天です。
↓取替完了し、一括で交流絶縁耐力試験を行いました。

耐圧試験も問題なく、予定通り取替工事は完了しました。
今回のケーブルの異常はキュービクル内の端末テーピング部からの液体の染みだしです。
特異な事例だと思うので紹介します。
↓前回年次点検時の写真

今回撤去したケーブルを調査して原因を調べてみることにしました。

↑第1柱側のケーブルの端末です。
中相の電線接続部がぶらぶらでした。
↓テーピングを外してみると

圧着端子が効いておらず電線がすっぽり抜けてしまい、中から水が出てきました。
雨水が入ったのはどうもここのようです。
それよりも、電線の圧着が効いておらず受電していたことを考えるとゾッとしました。運よく高圧欠相事故や地絡事故が起きなかったのは奇跡的です。
さておいて
今度はキュービクル側の端末を調べてみました。

三叉管の中に水が溜まっていました。シールドの銅テープも錆びていました。ケーブル内部でも腐食していると思われます。
電柱の高いところで染みた雨水が、水圧でケーブル内部を流れ、キュービクル内の三叉管のテーピング部から滲み出したと思われます。
↓ケーブルの断面

CVケーブルの介在物に水が浸透して飽和状態で、立てると水がしたたり落ちる状態です。
このまま放置すれば、近いうちに必ず、圧着部の電線外れによる高圧欠相事故や端末部の高圧地絡事故が発生したと思われます。
又、ケーブルシース内の吸水、吸湿による銅テープの腐食・破断、放電、又、絶縁物の水トリー劣化などにより絶縁耐力の低下から絶縁破壊につながり重大事故の恐れがありました。
お客様には現物を見ていただき、事故発生前に設備更新を行ったことにより事故の未然防止ができたことを説明しました。お客様も良いタイミングで設備更新できたと喜ばれていました。
前回の年次点検時の天候は雨で、絶縁抵抗測定値による決定的な判定はできなかったが、目視点検により異常を見つけることができたのは良かったと思います。
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