漏れ電流クランプメーターの周波数による影響
- 2022/04/19
- 00:20
昨日の続きで、高い周波数の漏れ電流をリーククランプメーターで測定するとどうなるか確認してみました。
使用したクランプメーターは下の3台です。
フィルターの機能についての取説を抜粋しました。
➀ HIOKI3355(Iorリークハイテスタ―)

②HIOKI3283 リークハイテスタ―

③共立2433R リーケージカーレントテスター

試験回路は横河の電流発生器から400mA通電し、60Hzから400Hz付近まで周波数を変化させ、各クランプメーターの電流値を確認しました。各クランプメーターのフィルターはONとしています。(右のHIOKI3290は周波数計として使用)

60Hzでのクランプメーターの表示

160Hz付近の表示

400Hz付近の表示

フィルターがOFFの状態ではほとんど60Hzの時の表示値と変わりません。
ローパスフィルター周波数以上になると周波数の高い部分がカットされるので、各クランプメーターとも計測値が小さくなります。
でも周波数が160Hzになったら60Hzはゼロになるのではと思いますが・・・・
今回の試験では、実際の回路のように60Hzに高い周波数が乗ってくるのではなく、全体の周波数を上げているだけなので条件は全く違い、参考かなといったところでしょうか。(たぶんこの辺に単純でないメーカーのノウハウが詰まっているのでしょうね。)
ただHIOKIのIOrリークハイテスターでは、Ioは測定した漏れ電流波形から基本波成分だけ取り出した値としているので、この試験方法でも周波数が高くなるとIoはゼロ付近まで減ったのでは思いました。
いずれにしても、相対的な管理は別として、Ioには対地静電容量の問題もあるので、影響のある所はIor計測による絶縁管理が必須だと思います。
今回、もう少しおもしろい結果を期待していましたが,何もありませんでした。・・・・
使用したクランプメーターは下の3台です。
フィルターの機能についての取説を抜粋しました。
➀ HIOKI3355(Iorリークハイテスタ―)

②HIOKI3283 リークハイテスタ―

③共立2433R リーケージカーレントテスター

試験回路は横河の電流発生器から400mA通電し、60Hzから400Hz付近まで周波数を変化させ、各クランプメーターの電流値を確認しました。各クランプメーターのフィルターはONとしています。(右のHIOKI3290は周波数計として使用)

60Hzでのクランプメーターの表示

160Hz付近の表示

400Hz付近の表示

フィルターがOFFの状態ではほとんど60Hzの時の表示値と変わりません。
ローパスフィルター周波数以上になると周波数の高い部分がカットされるので、各クランプメーターとも計測値が小さくなります。
でも周波数が160Hzになったら60Hzはゼロになるのではと思いますが・・・・
今回の試験では、実際の回路のように60Hzに高い周波数が乗ってくるのではなく、全体の周波数を上げているだけなので条件は全く違い、参考かなといったところでしょうか。(たぶんこの辺に単純でないメーカーのノウハウが詰まっているのでしょうね。)
ただHIOKIのIOrリークハイテスターでは、Ioは測定した漏れ電流波形から基本波成分だけ取り出した値としているので、この試験方法でも周波数が高くなるとIoはゼロ付近まで減ったのでは思いました。
いずれにしても、相対的な管理は別として、Ioには対地静電容量の問題もあるので、影響のある所はIor計測による絶縁管理が必須だと思います。
今回、もう少しおもしろい結果を期待していましたが,何もありませんでした。・・・・
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