高圧ケーブルシールドの接地
- 2022/06/20
- 14:06
少し前のことですが、電気主任技術者専任事業場で両端接地された高圧ケーブルがあるが・・・と電気工事会社の監督さんから相談を受けました。
そのときは、高圧受電設備規程などの資料から、両端接地という施工方法があることと、メリット、デメリットなど説明し、普通は片端接地としているが、電気主任技術者が決定する事項なので・・・と逃げましたが・・・。
我々の管理するような事業場では両端接地のメリットはなく、逆に弊害も考えられるので、私の受託する事業場で両端接地としている高圧ケーブルはありません。
ただ、引出用の高圧ケーブルはシールドの接地方法により高圧地絡リレーの保護範囲が変わってくるので、月次点検で実態を再点検しました。
↓普通(?)の接地線の接続(片側接地)

シールドの接地線はZCTをくぐらせて接地されています。ほとんどこの施工です。

引き出し用ケーブルの地絡も保護できます。
↓サブ変側で片側接地

ZCT側では接地されていないのでストレートです。(緑線はリレー試験用の電線です)

引出用なので上の図と違いますが、引出用のGRでケーブルの地絡事故を検出できます。
この施工では、勘違いの恐れがあるので、片側接地をこちらに変更し、接地線をZCTにくぐらせた方がいいかもしれません。
こちらは間違えた施工です。
数年前に増設した引出ケーブルですが、恥ずかしながら竣工検査や年次点検で気付きませんでした。トホホ・・・

接地線はZCTをくぐっていますがその前に接地されていました。
勘違いの施工と思いますが、それらしい配線です。

電源側の片端接地でZCTをくぐっていないので、ケーブルの地絡事故は保護できません。
今年の年次点検の停電で正常な形に修理します。
両端接地のケーブルはありませんが、両端接地の場合は接地線をZCTにくぐらせばケーブルの地絡事故が検出できます。

ひょんなことで、再点検してみましたが、接続間違いが見つかって良かったです。
サブ変送りするような設備は少ないですが、紹介したような勘違いもないとはいえないので、今後も注意していこうと思います。
㊟使用した図は高圧受電設備規程 資料[ZCTとケーブルシールドの接地方法」によります。
そのときは、高圧受電設備規程などの資料から、両端接地という施工方法があることと、メリット、デメリットなど説明し、普通は片端接地としているが、電気主任技術者が決定する事項なので・・・と逃げましたが・・・。
我々の管理するような事業場では両端接地のメリットはなく、逆に弊害も考えられるので、私の受託する事業場で両端接地としている高圧ケーブルはありません。
ただ、引出用の高圧ケーブルはシールドの接地方法により高圧地絡リレーの保護範囲が変わってくるので、月次点検で実態を再点検しました。
↓普通(?)の接地線の接続(片側接地)

シールドの接地線はZCTをくぐらせて接地されています。ほとんどこの施工です。

引き出し用ケーブルの地絡も保護できます。
↓サブ変側で片側接地

ZCT側では接地されていないのでストレートです。(緑線はリレー試験用の電線です)

引出用なので上の図と違いますが、引出用のGRでケーブルの地絡事故を検出できます。
この施工では、勘違いの恐れがあるので、片側接地をこちらに変更し、接地線をZCTにくぐらせた方がいいかもしれません。
こちらは間違えた施工です。
数年前に増設した引出ケーブルですが、恥ずかしながら竣工検査や年次点検で気付きませんでした。トホホ・・・

接地線はZCTをくぐっていますがその前に接地されていました。
勘違いの施工と思いますが、それらしい配線です。

電源側の片端接地でZCTをくぐっていないので、ケーブルの地絡事故は保護できません。
今年の年次点検の停電で正常な形に修理します。
両端接地のケーブルはありませんが、両端接地の場合は接地線をZCTにくぐらせばケーブルの地絡事故が検出できます。

ひょんなことで、再点検してみましたが、接続間違いが見つかって良かったです。
サブ変送りするような設備は少ないですが、紹介したような勘違いもないとはいえないので、今後も注意していこうと思います。
㊟使用した図は高圧受電設備規程 資料[ZCTとケーブルシールドの接地方法」によります。
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