Eライフプラン(3時間帯電灯）から従量電灯へ変更シミュレーション

先日も電気代の激変緩和措置で燃料費調整単価が下がったことを紹介しましたが、昨年11月から自由料金の燃料費調整単価の上限が撤廃されたので、自由料金と規制料金の差が大きくなっています。激変緩和は一律7円なので、差はそのままです。

現在のEライフプランから、規制料金にプラン変更すれば電気代は大きく下がると思われます。
実際どれくらい差があるのかシミュレーションしてみました。



このグラフは、Eライフプランと従量電灯の単価を比較したものです。
縦軸は各プランの再エネ賦課金を含めた電気代、横軸はEライフプラン（自由料金）の燃料調整費単価としました。
従量電灯の電気代は、燃料調整費を上限値の5.36円のままと仮定し、激変緩和措置による▲1.64円(差額7.15円）にてスライドしています。
このグラフのように燃料調整費がどんどん上がってゆき12.36円以上になると規制料金は上限5.36円となります。
もっとも、激変緩和措置の期間中にそこまで上がるかわかりませんし、料金の改訂で上限値自体が変わる可能性があります。

このカーブを見ると、従量電灯の300kWhまでの加重平均単価と、Eライフプランのナイトタイムの単価との差はほとんどありません。これは意外でした。
300kWh超えの単価もデイタイムはもちろん、＠ホームタイムの単価よりもずっと安いことがわかります。
両プランのシミュレーションをするまでもなく従量電灯に変更した方が有利との結論です。
マイナス面は、基本料金が若干高くなることと、全電化の割引がなくなることですが、合わせても1000～1500円位なので、従量の優位性には影響ありません。

現在、深夜電力を太陽光発電にシフトすることで、節電に大きな成果が出ていますが、プラン変更によりさらに電気料金が低減できそうです。ざっとした計算では金額的には約7000円、％で25～30％の低減となります。

今後、従量電灯の燃料調整費の上限が継続されると仮定すると、これから深夜時間帯の単価が安くなる可能性は低いので、太陽光発電の自家消費に軸足を置けば、家計にもカーボンユートラルにも貢献でき、従量電灯へのプラン変更がベターかと思われます。