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ストリングトレーサーによる太陽電池の試験

昨日に引き続き太陽光の検査です。
今日はT電機製作所のストリングトレーサーのデモンストレーションを兼ねてのストリングのI-V特性を試験しました。
ストリングトレーサーは接続箱にて太陽電池の各ストリング(太陽光電池を直列列にした一つの単位)のI-V特性を即座に計測記録する計測器です。
1354134047.jpg
接続箱にて各ストリングのP,N端子にプローブをあてると測定器にこのストリングのI-V特性カーブが表示されます。一回の測定で4ストリングまで同時表示されます。
クリップで4ストリング接続しての同時測定も可能です。
↓測定器の画像
1354134412.jpg
4ストリングのI-V特性が表示されるので異常のあるストリングが分かります。
この画像では1ストリングのみ異常が見られますが、これはこのストリングのみ影が当たっているためです。
↓もうひとつの計測器
1354134617.jpg
モジュール間やモジュールのクラスタなどの断線箇所を検知するラインチェッカです。(T電機製作所セルラインチェッカ)
↓ラインチェッカ用の送信器
1354134617.jpg
低圧回路の探索用のラインチェッカーと同じようなものです。

今日この設備の53ストリングのI-V特性をチェックしましたが、異常が発見されました。
ある二つのストリングのI-V特性を測定した画像です。↓
1354135329.jpg
明らかに一つのストリングの電圧が低い。異常と判断し先のラインチェッカで調査しました。
1354135690.jpg
↑このストリングの11枚のモジュールの内1枚、の中の1クラスタ(モジュール内の一つの直並列回路単位)がラインチェッカの反応が無く簡単に不良箇所が特定できました。従来ならこのような不具合時は1ストリング11枚のモジュールを取替えることになりますが、今回は不良モジュールが特定できたのでこの一枚の取替えのみで対処できることになります。
今回新品時の530枚分の1枚の故障率です。これが高いか低いか?いずれにしてもこのような検査を行わなければ分からない故障です。
今日メーカー様の協力で使用したI-Vカーブ特性測定装置ストリングトレーサーと故障モジュール特定装置セルラインチェッカはなかなかの優れものということが証明されました。今後太陽光発電所がどんどん増える中、太陽光電池の竣工検査、定期検査などではこのような計測器の導入も不可欠になるのではと思いました。
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コメント

[C131] No title

まだ受託先で太陽電池がないのですが、今回のように新設段階でこのようにチェックして、不良を見つける事は、お客様にとても喜ばれる仕事内容ですね。
今回も勉強させていただきました。有り難うございます。
今後、ソーラーを受託する機会があったら、ぜひ購入して役に立つ仕事をしようと思いました。
  • 2012-12-02 12:24
  • てるっこ
  • URL
  • 編集

[C132] No title

ストリングトレーサーとセルラインチェッカは高価な計測器ですから、簡単には購入できませんが、これで竣工時と年一回定期的に検査してゆけば、モジュールに故障があれば発見できると思います。パネルが10年保証といっても、不良が正常か分からなければ修理のしようがないですものね。

[C133] No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

[C134] No title

初めまして同業者です。
来春竣工の予定の太陽電池発電所(900kW)を受託する予定です。
赤外線サーモグラフィは所有していますが、最近の触れた文献の影響でストリングトレーサーとセルラインチェッカを購入する必要があるのではないかと感じています。高価な計測器との事ですが、早速年明けにでもメーカーに確認してみたいと思うのですが、上記900kW規模の発電所1箇所のメンテナンスのために購入して果たしてモトが取れるか心配ですが、外注するにも田舎のためその手の業者もしばらくは現れそうにないと思います。
竣工検査の必需品でしょうか?
  • 2012-12-28 16:27
  • しっき
  • URL
  • 編集

[C135] No title

しっき 様
コメントありがとうございます。
太陽光発電所のパネルの竣工検査や定期検査では外観検査の他測定では、接地抵抗測定、絶縁抵抗測定、開放電圧測定などがありますが、ストリングトレーサーを使用しないでもDMMでの電圧測定で検査は十分可能です。ストリングトレーサーでは、開放電圧の他I-V特性が4回路同時に行えるので、DMMによる測定と比較すれば精度の高い検査が行えます。今回のように不良を発見したり、ラインチェッカを使えば不良箇所の特定も可能です。しかし、ユーザーがそこまで求めているか?高価な装置を使用し、一箇所の発電所の管理で償却は??ですね。元を取れるかといえばNOでしょう。
もし多くのお客さまから検査や点検を請負うことができれば、精度の高い検査が出来、なおかつすぐ元はとれるでしょうね。
あんまり参考になりませんが又、気付いたことがあったらコメント下さいね。

[C136] No title

しっき 様
前回のコメントで書き落としましたが、今回使用したストリングトレーサーでは、P社のHITについては正常に測定できないとのことです。対応できるバージョンを開発中とのことですのでご注意下さい。

[C137] No title

明けましておめでとうございます。
早速にコメントをありがとうございます。
さてDMMによる開放電圧測定との事ですが、
ここ→http://taiyoseikatsu.com/special/mtrouble/mtrouble02.html
では0.6Vの違いでは良・不良の判定は出来ないとの見解をされていますが、熟達すればDMMでの測定で不良モジュール(クラスタ)の見当がつくようになるというご意見は大変参考になりました。もっと勉強します!P社の件はこのブログでも紹介されています『不具合事例』の書籍(NEDO・加藤先生著)で読んだ事を忘れていました。ご指摘ありがとうございました。現在は保安管理の受託だけですが、発電量の監視は保安管理に繋がる部分も大いにあると感じますので、そういった提案をお客様はしていこうかと考えています。我々には、太陽光発電設備は「メンテナンスフリー」、「何年でモトがとれてあとは儲かるだけ」という甘いセールストークを盲信することがいかに危険かということをお客様に伝える義務がありますし、地元で生きる人間としては地元で信頼されないと生き残れないと考えています(すいません当たり前のことをを書きました)。勉強のために管理人様のブログを楽しみにしています。今後もよろしくお願い致します。
  • 2013-01-04 11:28
  • しっき
  • URL
  • 編集

[C138] No title

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http://newkk.livejournal.com/3879.html
  • 2013-08-20 11:50
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Author:denkikanri3y
サラリーマンを退職、電気管理技術者として独立開業。はや、ん年。このBlogでは、これまでの経験から電気管理技術者の実務などを紹介していきます。('07.02.10)
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