絶縁抵抗計の校正

私たちの点検業務では絶縁抵抗測定は最も重要な測定です。
重要な測定に使用する絶縁抵抗計の信頼度も重要です。判定する計測器が正しくなければ測定値の信頼性が失われます。
私たちは、国家の標準に裏付けされた標準器により計測器の校正を行っています。
今日は絶縁抵抗計の校正作業を行いました。
校正は基本的にはJISC1302に準拠して実施します。
JISでは表示値に対する許容差は、第一有効測定範囲において±５％、第二有効表示範囲において±10%としています。
校正はJISに基づき第一及び第二有効測定範囲の最大表示、最小表示及び中央表示の5点についての試験を行う。


試験では、標準ダイヤル可変抵抗器にて、上記校正点の抵抗値を発生し、被絶縁抵抗計にて測定、許容値内にあることを確認します。


絶縁抵抗計の指針にあわせた標準抵抗値を読み取り絶縁抵抗計の許容範囲にあることを確認します。
ダイヤル抵抗器の抵抗値以上の抵抗値に対しては固定の標準抵抗器と直列にダイヤル抵抗器を接続し、抵抗値を作りました。

このケースでは固定抵抗1950MΩ＋可変ダイヤル抵抗で標準抵抗値を発生させます。
↓私が使用している絶縁抵抗計

年次点検などでは間違いがないよう単レンジの絶縁抵抗計を使用します。通常は多レンジのものを点検車に常備しています。
他に予備の計測器もありますので沢山の計器となってしまいました。それぞれの用途がありますので、すべて検査し許容値内にあることを確認しました。
でも予備であまり頻度の無いものは電池が消耗していて取替をしました。{/嬉しい/}

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