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不思議な現象

あるお客様の電灯回路です。75kVA電灯変圧器からナイフスイッチを経て、3芯ケーブル2本をパラにして構内柱に接続され、架空線で負荷に接続されています。月次点検で電灯変圧器のB種接地線Ioを測定すると1.6mA正常です(ちなみにIorは0.3mA)。ところがそれぞれのケーブルをクランプしてIoを測定するとどちらも250mA程度流れている。先の各分電盤の漏洩電流はほとんど0mAです。
1235078149.jpg

B種接地線のIoが1.6mAなのに負荷ケーブルのIoが250mAと不思議な現象です。
この現象は以前から発生していたが、今日は停電できるとのことで調査を行なうこととしました。
目星は、この立ち上がりのケーブルです。2本とも柱上から雨水が浸入しシース内に水分が滲んでいます。
停電しナイフスイッチの二次側でケーブルを外し、もう一方は柱上でコネクタを外し2本のケーブルを単独にして絶縁抵抗を測定した。
やはり1本のケーブルの1線が0MΩを示した。ケーブルの経年劣化による絶縁不良だ。(経年30年以上)
ケーブル容量に余裕があることから、今日は応急措置として不良ケーブルを切離し、健全なケーブル1本のみで送電することとし復旧した。
ところで、なぜケーブルが漏電していたのにB種接地線にIoが流れなかったのか?
2本のケーブルがパラに接続され、パラ接続の間で1本のケーブルの1芯が絶縁不良で地絡した。当然このケーブルには漏洩電流が流れる(Io1)。もう1本のケーブルにも同じ値の漏洩電流が流れる。(Io2)。但し、Io1とIo2は方向が逆です。B種接地線にはIo1とIo2の差がIoとして流れたのではないか?(正確にはパラ部以降の回路の漏洩電流がプラスされている)・・・と推測してみました。
1235089677.jpg

いずれにしてもこのような接続の場合は、B種接地線のIoなりIorを測定しても回路の絶縁が管理できない盲点があることがわかった。
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コメント

[C491] No title

はじめまして、自動車部品工場で電気の仕事をしています、mfkuzと申します。拝見しましたところ、ケーブルは14sq.位に見えますが、これは内規1335-9(電線の並列使用)に抵触しないでしょうか?もっともこの項の初めに「屋内において」と書いてあるので、電気屋さんはOKと判断したのかも。まあ、うちの工場でも22sqパラにしてあるところがあるので、この工事のことは言えませんが。ただ、同一太さ・同一こう長でも、それぞれの電流はかなり異なります。
  • 2009-02-20 21:36
  • mfkuz
  • URL
  • 編集

[C492] No title

コメントありがとうございます。
このケーブルは60sq3Cを2本並列に接続してあります。電源側はナイフスイッチの同一端子に接続されていますが、柱上の架線の接続位置は全く同一の位置ではありません。その意味では、内規の勧告に抵触しているとかもしれません。同極の電流のバランスは測定していませんので残念です。
今後ともご指導ください。

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Author:denkikanri3y
サラリーマンを退職、電気管理技術者として独立開業。はや、ん年。このBlogでは、これまでの経験から電気管理技術者の実務などを紹介していきます。('07.02.10)
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