FC2ブログ

Entries

過電流保護協調

高圧受電設備には、設備の保護および過電流による波及事故を防止するため過電流遮断装置が設けられている。
具体的にいえばヒューズ付きの気中開閉器、過電流継電器(遮断器)、LBS、カットアウトスイッチ、配線用遮断器などです。これらの遮断装置は、①ある箇所で短絡事故が発生したとき事故点の直近上位の遮断装置のみが動作し、他の遮断装置は動作しない。(保護装置間の保護協調)②又、保護装置は被保護機器の始動電流や短時間の過負荷に対して動作しない。(保護装置と被保護機器との間に動作協調)③又、短絡電流に対して被保護機器が熱的、機械的に保護されなければなりません。(短絡強度協調)
これらの協調が保たれていないと設備の損壊・事故の拡大、不要な停電範囲の拡大、電力会社配電線への波及事故、不用動作・誤動作による運転支障などが発生する恐れがあります。
従って高圧電気設備の保護協調が保たれているかどうかチェックし、問題あれば改善することが大切です。
ここでは保護装置間の保護協調、動作協調について検討します。
●主遮断装置、変圧器一次、二次などのポイントでの事故電流を算出する。
①受電地点の事故電流は配電線のインピーダンス等と共に電力会社より計算書が提出される。
②電力ケーブル、変圧器の%インピーダンスを調査し、変圧器の一次、二次の短絡事故電流を算出する。
%インピーダンスによる短絡電流の計算方法は下記のとおり
1195676999.jpg1195678594.jpg

1195677411.jpg


●設備の過負荷電流、励磁突入電流の値を算出する。
①変圧器の定格電流より過負荷電流を算出する。(100~150%)
②変圧器の容量から励磁突入電流を算出する。(0.1秒後)
励磁突入電流の例
1195678929.jpg1195679142.jpg

●事故電流、過負荷電流、励磁突入電流時の遮断器、ヒューズの動作電流を算出する。
①OCRの整定タップ、レバー、CT比、OCRの時限特性曲線により各電流時の動作時間を算出する。CBの動作時間はCBの遮断時間(3~5サイクル)をプラスする。
OCRの瞬時要素の動作時間は0.05秒(+20%)受電地点の短絡事故時は瞬時要素が動作する。
②ヒューズの特性曲線から各電流時の動作時間を算出する。(動作時間-電流特性)
ストライカ式LBSはヒューズ溶断にてLBS遮断する。(溶断時間-電流特性)+開極時間
1195679386.jpg
●それぞれの電流時事故点の直近上位の遮断装置が最短時間で動作するか保護協調をチェックする。
受電地点での短絡事故時は主遮断器は電力会社の(OCR動作時間+CB遮断時間)より短い時間で遮断する必要がある。(電力会社のOCR動作時間の例=0.2秒)
<保護協調検討例>
1195681624.jpg
保護協調の詳細については「高圧受電設備規程」をご覧ください。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://denkikanri3y.blog.fc2.com/tb.php/862-05e825a7

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

denkikanri3y

Author:denkikanri3y
サラリーマンを退職、電気管理技術者として独立開業。はや、ん年。このBlogでは、これまでの経験から電気管理技術者の実務などを紹介していきます。('07.02.10)
Plala→FC2に変更しました。('14.01.22)

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

11月 | 2018年12月 | 01月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -


アクセスカウンター

オンラインカウンター

Google フリー検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR