絶縁油全酸価測定
- 2007/11/10
- 16:32
変圧器などに使用される絶縁油は、経年や加熱状態により酸素と接触し酸化・変質し絶縁性能が劣化する。
全酸価とは、絶縁油1g中に含まれる全酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数をいい、絶縁油の劣化状況を示す指標となる。全酸価の測定は年次点検時3~5年ごとに行い、トレンドを管理します。
S製作所の簡易な測定装置があるのでこの装置により測定を行ないます。

S製作所SK-01測定装置
①試験管に被測定絶縁油を5cc入れ
②次いで抽出液を10ccのレベルまで5cc注加する。
③試験管の口を押さえて試験管を振り、油中の酸性成分を抽出する。
④その後液と油が分離するまで放置する。
⑤中和液を注射器にとり、1目盛り(0.02cc)ずつ滴下し試験管をゆっくり転倒し内溶液を混合する。
⑥内溶液が青色~青緑色呈する間は、さらに中和液を加えて繰り返します。内溶液が赤褐色から赤桃色になるときまでに滴下した中和液の量を注射器の目盛りから読み取り、その値が柀測定油の酸価となります。
①
→②
→③
→④
→⑤
<酸価値の判定>(JIS C 2101)
新油 0.02(mgKOH/g)
使用中の油
良好 使用可 0.2(mgKOH/g) 以下
要注意 使用可 0.2~0.4(mgKOH/g) ・・・ 機会を見てろ過又は取替えを要請する。
不良 使用不可 0.4(mgKOH/g) 以上・・・・ 至急取替えを要請する。
測定装置にはもっと簡易に現場で測定できるよう、あらかじめ試薬の入ったガラス小ビンに柀測定絶縁油を注加し変色のカラーにより判定するものがある。この方法では現場で判断できるので非常に便利です。
チェックマン
全酸価とは、絶縁油1g中に含まれる全酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数をいい、絶縁油の劣化状況を示す指標となる。全酸価の測定は年次点検時3~5年ごとに行い、トレンドを管理します。
S製作所の簡易な測定装置があるのでこの装置により測定を行ないます。

S製作所SK-01測定装置
①試験管に被測定絶縁油を5cc入れ
②次いで抽出液を10ccのレベルまで5cc注加する。
③試験管の口を押さえて試験管を振り、油中の酸性成分を抽出する。
④その後液と油が分離するまで放置する。
⑤中和液を注射器にとり、1目盛り(0.02cc)ずつ滴下し試験管をゆっくり転倒し内溶液を混合する。
⑥内溶液が青色~青緑色呈する間は、さらに中和液を加えて繰り返します。内溶液が赤褐色から赤桃色になるときまでに滴下した中和液の量を注射器の目盛りから読み取り、その値が柀測定油の酸価となります。
①

→②

→③

→④

→⑤

<酸価値の判定>(JIS C 2101)
新油 0.02(mgKOH/g)
使用中の油
良好 使用可 0.2(mgKOH/g) 以下
要注意 使用可 0.2~0.4(mgKOH/g) ・・・ 機会を見てろ過又は取替えを要請する。
不良 使用不可 0.4(mgKOH/g) 以上・・・・ 至急取替えを要請する。
測定装置にはもっと簡易に現場で測定できるよう、あらかじめ試薬の入ったガラス小ビンに柀測定絶縁油を注加し変色のカラーにより判定するものがある。この方法では現場で判断できるので非常に便利です。
チェックマン
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