高圧リアクトルを使用した耐圧試験
- 2007/03/14
- 23:00
ある事業所(周波数60Hz)の電力ケーブルの取替えに伴い、6kVCVT22sq3Cの電力ケーブル約240mの交流耐圧試験をしました。事前検討で某試験機メーカー(S製作所)の充電電流実測グラフによりケーブルの充電電流のチェックを行いました。これによるとCV22sqの場合10350Vの試験電圧で2.10mA/mとされており、ケーブル長240mとすると、充電電流は、約500mAとなります。(電線技術資料ではケーブルの静電容量は0.27μFと記されておりこちらで計算すると758mAとなり、かなりの大きくなります。ケーブルメーカーによると実際の製品の静電容量はJIS記載値よりかなり小さいとのことです。本ケーブルの場合0.175~0.190μFとのことです。)
試験装置は出力0~13kV150mAの耐圧トランスと200mAの高圧リアクトル2台を使用し実施しました。
試験時の各部の電流は、充電電流=510mA、トランス電流=90mA、リアクトル電流=430mAという結果で、ほぼ予想通りの結果となりました。理想的な容量負荷、リアクトルでないため各部の電流も90°差とならないでしょう。
この結果からS製作所の充電電流実測グラフの正しさが証明できました。しかし、実際試験する場合事前に被試験ケーブルの静電容量を実測し、充電電流を計算するのがベターかと思います。

左2台が高圧リアクトル、右端が耐圧トランス
試験装置は出力0~13kV150mAの耐圧トランスと200mAの高圧リアクトル2台を使用し実施しました。
試験時の各部の電流は、充電電流=510mA、トランス電流=90mA、リアクトル電流=430mAという結果で、ほぼ予想通りの結果となりました。理想的な容量負荷、リアクトルでないため各部の電流も90°差とならないでしょう。
この結果からS製作所の充電電流実測グラフの正しさが証明できました。しかし、実際試験する場合事前に被試験ケーブルの静電容量を実測し、充電電流を計算するのがベターかと思います。

左2台が高圧リアクトル、右端が耐圧トランス
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