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放射温度計の限界(2)

前回の「放射温度計の限界」についてコメントがありましたので、今日の月次点検の状況を追加紹介します。
今日の月次点検でも温度過熱箇所を中心に点検実施しました。
↓エアコンを稼働すると電流が増えて温度が上がるブレーカーです。
20140709103329.jpg
一次側の端子部で43℃ほどです。
↓サーモグラフィで測定すると
T00923IR.jpg
こちらでは54℃あります。10℃も温度差がありました。この放射温度計では20mmφの範囲の平均温度を測定するので測定値は低くなってしまいます。
例えば下図の放射温度計を使用した場合(KEW5515)
kew5515.jpg
1mの距離での測定範囲は78mmφとなるので、ブレーカーの端子の過熱温度は測定不可能といっていいでしょう。
但し、絶対値は分りませんが、前回と比較し温度が高くなったことは確認できます。

今日のお客様でもう一箇所過熱したマグネットがあります。
20140709104014.jpg
マグネットの一次側端子が80℃近く過熱しています。
しかし、サーモグラフィで測定すると
T00933IR.jpg
90℃と10℃も高い値を表示しました。こちらも約20mmφの範囲の平均値ですが広範囲に温度が高いので放射温度計との差は比率的に前の例より少ない?です。この例でも測定範囲が34mmφとか48mmφとなればもっと測定値は低くなってしまいます。

前回の記事にコメント戴いたように、おもちゃまでとはいいませんが、使用する放射温度計の特性を理解して測定しないと、測定結果を誤って判断する恐れがあります。くれぐれも注意を・・・・。

サーモグラフィの解析ソフトを使ってシミュレーションしてみました。
magunettokanetu1.jpg
magunettokanetu2.jpg
このマグネット過熱の事例で、A,B,Cと3パターンの測定範囲を仮定しました。
寸法的には適当で方形の範囲ですが比較はできます。
一番小さい範囲Aでは最高温度93℃に対し、平均温度77℃でした。(今回の事例を仮定)
次の範囲Bでは同じく最高温度93℃に対し、平均温度72℃でした。(倍の大きさ)
一番大きい範囲Cでは最高温度93℃に対し、平均温度67℃でした。(3倍の大きさ)
放射温度計で一番温度の高いところを狙って測定したときでも、最高温度93℃とはかなりかけ離れた温度を測定ルことになります。まして測定ポイントが最高温度点でなければ何を測定しているかわからない。とういうことがわかります。
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Author:denkikanri3y
サラリーマンを退職、電気管理技術者として独立開業。はや、ん年。このBlogでは、これまでの経験から電気管理技術者の実務などを紹介していきます。('07.02.10)
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