監視王Iorの誤？動作と確認試験

先日ある事業場で監視王Iorより漏電警報の発報がありました。

H2の動力変圧器の漏電発生と同時にCH1の動力変圧器、CH4電灯変圧器の電灯変圧器の漏電が同時に発生。ちなみにCH3の動力変圧器は漏電警報は無し。この現象が夜中に数十回発生しました。
翌朝CH2の動力変圧器負荷の漏電箇所が判明し修理、復旧した。
CH2の漏電通報は問題ないが他の２つの変圧器の漏電同時発生はありえない。
これは漏電した変圧器の漏洩電流が他の健全な変圧器に影響を与えたと思われる。
・・・が監視王の不良も考えられるので、今日は動作試験を行なった。

監視王Iorは電圧要素が絡むので、Mインテック社の推奨する、漏電ブレーカー試験器LB-5を使用し実施した。
この試験器初めて使用したが、慣れていないせいか、ずいぶん古い機種のせいか、リード線といい、操作方法、試験回路と複雑で間違え易い感じがした。
監視王Ior試験用の配線は↓のとおり

付属のリード線は3本で内1本が電圧要素と電流要素共用です。
今回は監視王に限定したテストリードを作成し、勘違いによる誤配線の防止と引き回しの容易性を向上させた。

共用線を分離し、電圧要素と電流要素を4線とした。電圧の端子はマグネット端子付きリード線を繋げられるようにしました。（短い方のリード線）、長い方はｋｔ、Ｌｔのリード線です。こちらも、ワニ口付きのリード線を繋げられるようにしました。

ともあれ、試験は４CHについてそれぞれ５０ｍA～１０００ｍAまで実施。電流値、警報値とも問題なしでした。やはり監視王自体は問題がないようです。
ということは、主回路側で先に想定したように何かおきたのか？
Ｍインテックの技術窓口に相談してみたが、もう一つ気の入らない対応でがっかり・・・

共通のＢ種接地で一つのバンクで漏電時、その影響で他のバンクのＢ種接地線に漏洩電流が流れ、ＧＲが誤動作するといったことを過去に聞いたことがあるが・・・ネットで調べることに・・・↓こんなことだろうか？

お客様には、監視王単体の動作は問題ないようなので、上記事象の可能性が高いことを説明し、このまま運用することとした。
↓試験器リード線に使用したケーブル

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